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大不況到来

 ここ2週間の日本経済の状況は目を見張るものがあります。逆の意味でね。

 日本全体が物凄い勢いで落ちていっているのを実感しています。

 トヨタが大減益を発表したとき「市場が消える」とコメントしていましたが、まさに 一瞬で消える そんなイメージです。

 今、日本の会社(もしかしたら世界中?)は皆 あまりの受注急減に驚き、茫然自失となっていると思います。 そんな中で、大減益を早々にアナウンスしたトヨタやパナソニックはさすがです。 まさか、減益を発表した会社だけが減益で、「ダンマリ」のその他大勢は大丈夫 と思っている人はさすがにいないと思いますが、トヨタやパナソニックは経営的に非常に身軽な優良企業であることがわかります。 

経営的に非常に身軽 というのは、

①悪い事実が経営者にすぐに伝わる
②その悪い事実を経営者がすぐに認めて対策をすぐに講じる

これを迅速にやってのけることが出来る企業ということです。

 普通の儲かっていない会社は、①の時点で、部長や工場長クラスで 「こんなにひどいのか。。。。 でもなんとかしないと。。。」みたいなノリで いつまでたっても情報が経営者にあがっていきません。 たとえ迅速に上がっていっても、経営者がそれを認めず「なんとかしろ」→「はいわかりました」→「やっぱりだめでした」 みたいなやりとりを何度か経過しないと先に進みません。

 今回の市場規模の急激な収縮は おそらく全産業に及んでいると思われ、これまで経験したことのない落ち込みに対して どう対応してよいのかわからない経営者が右往左往しているのではないでしょうか、もしかしたら、まだ「事実」が経営者に上がっていない情けない会社もあるのかも知れません。

 どちらにせよ、11月の実績が出る12月上旬から中旬にかけて、大幅減益の発表が次々となされ、12月下旬から数ヶ月間は 資金繰り行き詰まりによる倒産が続出するでしょう。 

 まだ、世の中全体は、「経済がひどいことになっている」程度の認識だと思われます。 株価も 政府=年金の強引な買いあがりによって 暴落 していませんが、H20年度、21年度の悪化折込のPERベースで見ると日経平均5000円でもまだ高いかも知れません。 

 年末のTV番組は一斉に大不況の特集を組むでしょう。「失業者が街にあわれ、、、云々。。。」 

 犯罪も急増するでしょう。。。。

 かく言う私もその渦に巻き込まれるかも知れません。 個人ではたいして何もできないでしょうけど、事前に予測して「気合を入れる」ぐらいはやっておこうと思っています。

 こういう非常事態の時こそ 明るく元気でいることが大事ですから。

by mono_rain | 2008-11-30 21:31 | その他  

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